年賀状は、どの程度の付き合いの方まで出すべきか、毎年頭を悩ませる方も多くいるかと思います。
この人は出さなくていいかな、なんて思って出さなかったら、元旦に相手から届いて焦って返事を書く方もいるでしょう。
そんなとき、年賀状に年賀状が届いたことへのお礼、出せなかったお詫びなどは書くべきなのでしょうか。
年賀状が出せなかったお詫びはすべき?しないほうがいい?
年賀状が届いてから返事を出すとき、お詫びをするかしないかは、相手との関係性によります。
具体的には、相手が目上の人であればお詫びはしません。
それ以外の人であれば、お詫びをしてもしなくてもOKです。
目上の人にだけお詫びをしないって、ちょっとおかしく感じますね。
これにはちゃんと理由があります。
目上の人に年賀状が出せなかったお詫びをしない理由
そもそも、年賀状とは、目下の人が目上の人のお宅へ伺って、新年の挨拶をするべきところを書面ですませているのです。
ということは、目上の人から先に挨拶をさせてしまうことはNGです。
ですので、目上の方から年賀状が届いて返事を出す場合も、「もともと昨年中に出していました」というかんじで出すのが正解なのです。
通常年賀状は12月25日までに投函すれば元旦に届きますよ、となっているので、年末に出しても元旦に届かないことはあります。
郵便の遅延だってありえることです。
1月7日までに投函すれば消印は押されませんので、堂々と出しましょう!
目上の人以外の場合ですが、お礼やお詫びを入れてもOKですが、なぜ遅れたのかは書く必要はありません。
間違っても、「書くの忘れてた」とか「来ないと思ってた」なんてことは書いてはダメですよ!
個人的な意見ですが、私は友達からの年賀状でも、お詫びは書いていないほうがうれしいです。
なぜかというと、やはりお詫びがあると「こっちが出したから返事をくれた」ということが強調される気がするのです。
「年賀状ありがとう!」なんていうお礼の言葉もなくていいと思います。
年賀状は、新年の挨拶と、相手の1年の幸せを願うものですので、貰った年賀状に対してのお礼やお詫びは不要だと思います。
年賀状を出してない場合、遅くなったら寒中見舞い?
年賀状を出していない相手から年賀状が届いて、返事を出すとき、遅くなってしまった場合は寒中見舞いを出しましょう。
年賀状は松の内までですので、1月8日以降でしたら寒中見舞いになります。
また、年賀状が出せるうちは相手がくれた年賀状について触れなくても良いですが、寒中見舞いを送る際は、きちんとお礼とお詫びをしましょう。
そして、相手の健康などを気遣う一文を入れましょう。
年賀状が遅くなった時の一言や例文
年賀状が遅くなった時、一言添えたい場合の例文をご紹介します。
・年末より帰省していたため、新年のご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません。
・年末の慌しさにまぎれ、ご挨拶が遅れてしまったことをお詫び申し上げます。
7日ぎりぎりに届いてしまうような場合は、上記のような一言を添えても良いでしょう。
でも、三が日に届くようであれば、この一言は必要ありませんよ!
寒中見舞いに一言添える場合は
・素敵な年賀状ありがとうございました。
・心のこもった年賀状ありがとうございました。
など、お礼も入れましょう。
まとめ
思いがけない人から年賀状をいただくと、嬉しい反面、「こっちは出してないのに、どうしよ~~!!」と焦ってしまいますよね。
先ほども書きましたが、相手から来たから出しました、というのを感じさせるのは大変失礼です。
「最初から出すつもりでしたよ」「年末に出していましたよ」というかんじで出すのが、相手を思いやるマナーなのです。
でもさすがに一週間過ぎて、シラを切ることもできないので、その場合はちょっと一言、お詫びの言葉を入れればいいでしょう。
そして、お正月は何かとバタバタしてしまいますが、早々に住所録の更新をしましょう。
次の年末の年賀状作業が楽になりますし、出し忘れてしまうことも防げます。
返事がないと「ちゃんと届いたのかな?」と相手も不安になりますので、遅くなっても返事は出しましょう。
近年は、年賀状を全く出さないという人もいるくらいですので、少し遅れてしまっても、きちんと返事を書くことに意味があります。
年賀状とは、相手の健康と幸せを願う気持ちを伝えるものです。
相手を思いやる気持ちを忘れずに、返事を書きましょう!