赤ちゃんが生まれて初めて迎えるお正月を「初正月」といいますが、男の子の初正月を祝う風習として、破魔弓を飾るお正月節句飾りがあります。
破魔弓には魔除けや厄払いの意味が込められており、赤ちゃんの健やかな成長を願って贈られるものです。
昔からお正月の縁起物として飾られてきた破魔弓ですが、いつ、どのように飾るものかご存じでしょうか?
ここでは破魔弓の扱い方について、飾る時期から飾り方までご紹介いたします。
破魔弓の飾り方は?飾る時期・片づける時期はいつ?
破魔弓は基本的にはお正月に飾るものですが、具体的にはいつからいつまで飾るべきなのでしょうか?
破魔弓はいつまでに飾る?
一般的には12月中旬がよいとされています。
昔の行事では、12月13日が正月事始めです。
このことから、現代でも12月中旬から飾り始めるといいとされています。(地域により風習などが異なります)
ただし、最近はクリスマスを祝う家庭が増えてきていますので、破魔弓は12月26日以降に飾る、もしくはクリスマス飾りと部屋や場所を分けて飾るとよいでしょう。
また、注意点として、飾りつけによくないとされている12月31日の大晦日や12月29日は避けて飾りましょう。
大晦日は一夜飾りといわれ、お正月飾り同様に避けるべきと考えられています。
また、12月29日は苦立てといわれて忌み嫌われているため、避けておいたほうがよいでしょう。
破魔弓はいつまでに片づける?
1月15日までが基本です。
一方、しまう時期については、一般的には1月15日までとされています。
これは小正月を想定しており、この日に神社などでは、どんと焼きや左義長が行われるため、この時期に合わせるのが通例となっています。
一方で、そもそも「正月」とされる期間は地域によって異なります。
とくに、1月7日は「松の内」と呼ばれ、正月飾りをこの日に片づけるという風習があるため、この日に合わせて片づけるという方もいるでしょう。
それぞれの地域の風習に合わせて片づけるのもよいかもしれませんね。
また、破魔弓を1年中出しておくことは縁起がよくないとされていますので、ご注意くださいね。
破魔弓はどこにかざるのがいいの?玄関でもいい?
赤ちゃんの厄祓いをしてくれる破魔弓ですが、飾る場所に決まりはあるのでしょうか?
破魔弓はどこに飾る?
基本的にはどこでもよいです。
破魔弓を飾る場所に決まりはありません。
少し前までは、お家の中で格式の高いとされている床の間や客間に飾るのが一般的だったそうですが、現在は床の間や客の間がない家庭も多いですよね。そのため、場所はどこでもよいとされています。
新年のご挨拶に来てくださった親族にお披露目をするという目的もあるため、おすすめは、皆さまに見ていただけるリビングがよいでしょう。
魔除けの意味からお子様の寝室に飾る家庭や、厄が家に入ってこないよう玄関に飾る家庭も多くあるようです。
飾る際の注意点がいくつかあります。
飾り場所に決まりはないと上述しましたが、破魔弓は大切な飾りものですので、飾る際は以下の点にご注意くださいね。
- 子供が触ることのできない場所に置く。
子供が触れると危ないですので、高い場所に置くなど工夫していただくとよいです。
- 直射日光が当たらない場所に飾る。
- 湿気のない場所に飾る。
上記の注意点に気を付けていただきながら、それぞれのご家庭にあった飾り場所を探してみてくださいね。
最後にお伝えしたいこと。
地域によって異なる風習や習慣はあるものの、飾る時期や、飾る場所について、細かな決まりはないということがわかりましたね。
破魔弓を飾る本来の目的は、お子様の健やかな成長を願うことです。
それぞれのご家庭で、お子様のことを考えて飾る、それが一番大切なことなのではないでしょうか。
皆さまの素敵なお正月をお祈りいたしております。
(*^-^*)