身内の不幸とは予測のつかないタイミングで起こりますよね。
「満中陰志(まんちゅういんし)」と「粗供養(そくよう)」は、両方とも「香典返し」のことです。
・使い分けはどうしたらいいのか?
・違いは何なのか?
って気になりますよね。
人生を長くすると身の回りでいろいろなイベントが起こるものですが、その際のマナーが気になることはありませんか?
そこで、気になる部分を徹底解説しちゃいます!
満中陰志とは?読み方や意味
満中陰志と書いて「まんちゅういんし」と呼びます。
聞き慣れない言葉なので、どういう意味だろうと気になる方も多いでしょう。
正直わたしも以前までは、お恥ずかしながらなにそれ?状態でした。笑
まず、中陰の意味ですが、亡くなった日から四十九日までの期間のことを指します。
そして、満中陰とは、四十九日の日のことです。
ここまで説明するとなんとなく想像のつく方もいるでしょう。
「満中陰志」とは、満中陰の四十九日を過ぎた日から1ヶ月ほどの間に、お香典のお返しをすることを指します。
主に関西地方で使われる言葉になります!
粗供養とは?読み方や意味
粗供養と書いて「そくよう」と読みます。
こちらも聞き慣れない言葉ですよね。
こちらは葬儀や法事などの際にお渡しする返礼品のことを指します。
こちらも関西地方で主に使われる言葉です。
ちなみに、「祖供養」を用いる方もいるようですが、どちらも意味は変わりません。
ただ、一般的には「粗供養」を使う方が多いです。
満中陰志と粗供養の違いは?
では、どちらも香典返しの意味を持つ満中陰志と粗供養ですが、どのように使い分けるのでしょうか?
例えばお香典のお返しをする時、熨斗をつけますよね。
その熨斗に記載する文言は満中陰志と粗供養どちらが良いのでしょうか?
まず、満中陰志とは、四十九日以降に使われる言葉でしたね。
そのため、四十九日以降から1ヶ月以内にお香典返しをする場合は、満中陰志を使います。
一方ご葬儀当日など、四十九日以外のタイミングでお渡しするときは、粗供養を使います。
関東地方では粗供養のかわりに、「志」を使うこともありますよ。
正直、私は熨斗に書く言葉に迷ったことがあります。
いざ、お返しの品を購入しにお店へ行ったはいいものの、店員さんに「お熨斗はどうされますか?」と聞かれた時はたじたじに。。。
ええっ、よくわからない・・・と恥ずかしい思いをしました。
(;^ω^)
ちなみに、熨斗は「白や黒・白、もしくは黄色の結びきりの水引」の熨斗を使用すると良いです。
結びきりには、二度と同じことがないように、という意味が込められています。
満中陰志と粗供養の違いは、香典返しをするタイミングで使い分ける必要があるんですね!
意外とシンプル!と思った方も多いのではないでしょうか。
知っていると単純なことなんですよね。
でも、なかなか触れる機会がないから知らないだけ。
これを機にぜひ覚えてみてくださいね。
粗供養と満中陰志はどんなものを用意するとよい?
四十九日のタイミングで渡す満中陰志は、いただいた金額の半返しくらいが目安です。
一方、お葬儀当日に粗供養を渡す場合は、少し金額の目処がつけづらいですね。
だいたい2500円から3000円程を目安にされると良いですよ。
満中陰志・粗供養の違いの「まとめ」
今回は香典返しのマナーを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
満中陰志と粗供養は、どちらも香典返しという意味で使われますが、渡すタイミングによって使い分ける必要があることがわかりましたね。
もし香典返しのマナーに迷った時は、本記事の内容を思い出していただけると幸いです。