ピアノ講師の「ゆき」です。
子供がピアノを始めてしばらくすると、「うちの子の進み具合、平均的?それとも早め?遅め?」ってきになりますよね。
- 後から入ったあの子の方が難しい曲をやっててなんだか心がザワザワ、、
- うちの子、ちゃんと進歩していってるのかな。
- 他のお教室に比べて進みがゆっくり過ぎる?
人と比べてもしょうがない、とわかってはいても、なんとなく気になるこのテの話♪
分かりやすい基準があればいいのになぁ。と思う気持ち、わかりますわかります^_^)
今回は子供のピアノの教本の進み方と、学び取っていってほしいテクニックについてのお話です。
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そもそも進み具合の「普通」ってあるの?
基準とはあって無いようなもの、と心得ておくほうがよさそうです。
音をつなげて曲が弾ければその曲はクリアとなるのか、またはその都度基礎の習得をもってクリアとするか…。
モチベーションを保つために、生徒によってクリアの基準を変えている場合もあるでしょう。
基礎の技術や表情のつけ方は、追求すればいくらでもできます。
基準が先生によって違うので、本が進んでいるからと言って良い演奏ができているとは限りません。
また、子供によっても体力、練習にかけられる時間、遅咲きの子、と様々なので進み具合も「これまた然り」なのです。
教材の進め方の一例
ピアノの進み方は、大きくくくると
①入門
↓
②基礎・指の練習
↓
③指の練習・練習曲・曲
と移り変わっていきます。
③以降は更に曲が増えたり、技術の向上に合わせた難易度の高い曲のセレクトとなっていきます。
基礎を練習する教本は現在工夫されたものがたくさん出ていますね。
以前のようにとりあえずバイエル!ではなくなってきているのも事実です。
下に挙げたものはあくまでも一例で、他にも教本はたくさんありますので、進め方と併せてご参考までに。
1.入門
- メトード・ローズ
- バーナムテクニック
- バイエル
- ピアノランド
2.基礎・指の練習
- ピアノの練習ABC+新訂 ピアノのテクニック
- バーナム(2)
- ピアノランド(3)(4)
- ブルグミュラー
3.指の練習・練習曲・曲
- ハノン・ツェルニー30番
- ソナチネ
- バッハ・インベンション→
4.さらに進むと…
- ハノン・クラマービューロー
- ツェルニー40番
- バッハ平均律
- ソナタ
一つの目安として、、②のステップは始めてから3~5年というのが多そうですね。
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早いうちから学んでほしい技術
- 正しい手つきと鍵盤に当てる指先のポイントを覚える
- 肩の力を抜く、10本の指の独立、手のひらと腕の筋肉の強化
これらは美しい音を出すだけでなく、腱鞘炎にならないためにもとても必要な訓練です。
ただなかなか伝わりづらく、本人の意識と感覚で会得していくことなのですが、演奏の音にも影響することなので、ピアノの習い始めから少なからず指導してもらえる方がいいと思います。
私がよくやっていたのは、鍵盤ではない机などでピアノの手つきを作り、指一本ずつトントントントン、と打ち下ろす練習です。
4と5の指は難しいですがやっていればいつかほぐれてきますよ♪
あとはイメージトレーニング♪
胴体と指先のポイントの間をつなぐ腕は空洞!と思いながらしていました。
指の練習は、面白いかつまらないかでいったら、、後者かもしれませんが(^_^;)
大切なことなので頑張りましょう!
どうしても子供が練習曲に追われて楽しめず疲れていたら、先生に相談してみてもいいかも知れません。
まとめ
- 進み具合は先生によって違うので、先生の方針を信頼してお任せできればドンと構えられるでしょう♪
- 子供が、楽しみながらテクニックを身に着けられることがまず第一!進み具合を気にかけるのはおまけ程度に。
- 地味なテクニックの練習も上達には大切な過程。
一生懸命ゆえにやきもきすることもありますよね。
どうかそんな時は一呼吸おいて子供の事だけ考えてみてください。
もやが晴れて、ステップの目安がわかれば道も迷いなく勧めますね!
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