夏祭りと言えば、屋台や花火などを楽しみにしている方も多いと思いますが、太鼓や笛の音色と共に踊る盆踊りも欠かせない日本の夏の風物詩です。
岐阜県郡上市八幡町で開催される、郡上おどりの
- 2016年の郡上おどりの日程
- 郡上おどりの楽しみ方。初心者でも大丈夫?
- 知って得する郡上踊りの情報
など、心に残る夏の思い出にするための情報をご紹介します。
2016年の郡上おどりの日程
郡上おどりはなんと約2ヵ月に渡って開催されるお祭りです。
開催場所である岐阜県郡上市八幡町では、夏の間ずっとどこかで郡上おどりが開催されていることになります。
2016年は7月9日(土)~9月3日(土)の予定になっています。
期日 おどり会場 縁日名称(イベント) 7/9(土) 旧庁舎記念館前 おどり発祥祭(おどり流し:午後7時30分~) 7/16(土) 上殿町 八坂神社天王祭 7/17(日) 旧庁舎記念館前 下柳町神農薬師祭 7/23(土) 旧庁舎記念館前 犬啼水神祭 7/24(日) 旧庁舎記念館前 常盤電気地蔵祭 7/27(水) 積翠園前 毛付市 赤髭作兵衛慰霊祭 7/28(木) 城山公園 毛付市 岸剱神社川祭・凌霜隊慰霊祭 7/30(土) 川原町 慈恩禅寺弁天祭・乙姫水神祭 8/1(月) 本町 大乗寺三十番神祭(小中学生郡上おどり発表会 午後7時~) 8/2(火) 城山公園 山内一豊夫人 千代の夕べ 8/3(水) 下殿町 およし祭 8/4(木) 大手町 城山地蔵祭 8/6(土) 積翠園前 宝暦義民祭 8/7(日) 本町 洞泉寺弁天七夕祭(郡上八幡城下町花火大会 <予定>) 8/8(月) 郡上八幡駅前 越美南線開通記念祭・郡上市人権の夕べ 8/9(火) 今町 秋葉祭 8/10(水) 新栄町 恵比須祭(※個人おどりコンクール 午後8時~) 8/11(木) 下日吉町 秋葉祭・嵐璃橘之丞慰霊祭 8/12(金) 城下町プラザ 納涼祭
(主催:郡上八幡まちNET お囃子:八幡おはやしクラブ))8/13(土) 新町~橋本町 盂蘭盆会
午後8時~翌朝4時頃まで8/14(日) 新町〜橋本町 盂蘭盆会
午後8時~翌朝5時頃まで8/15(月) 橋本町~新町 盂蘭盆会
午後8時~翌朝5時頃まで8/16(火) 本町 盂蘭盆会
午後8時~翌朝4時頃まで8/17(水) 城下町プラザ 涼風の郡上★宵おどり
(主催:郡上八幡まちNET お囃子:八幡おはやしクラブ)8/18(木) 下愛宕町 十八観音祭 8/19(金) 立町 日吉神社祖霊祭(団体おどりコンクール 午後7時30分~) 8/20(土) 本町 宗祇水神祭 8/21(日) 八幡神社 小野天神祭 8/24(水) 上桝形町 桝形地蔵祭 8/27(土) 新町 商工祭(※おどり変装コンクール 午後8時~) 8/28(日) 新町 女性の夕べ 9/3(土) 新町~今町 おどり納め(屋形おくり提灯行列:午後11時~)
- 平日・日曜日 午後8時~午後10時30分頃
- 土曜日 午後8時~午後11時頃
- 8/12・8/17のみ 午後7時30分~午後9時30分頃
- コンクール中は出場者のみのおどり時間です。(一般の方はコンクール終了後から踊れます。)
郡上おどりは開催場所や行われる催しが毎日違うというのが一番の特徴です。
特に8月13日(土)~8月16日(日)までは夜通し盆踊りを踊る盂蘭盆会と呼ばれる催しが開催され、夜8時から朝4時まで徹夜で踊り明します。
7、8月は一年で最も台風が起きやく近年ではゲリラ豪雨などもあって、雨が降りやすい季節ですが、雷注意報が出るまでは雨が降っても踊り続けるという豪快さも魅力ですよね。
初心者でも踊れるの?
郡上踊りは「盆踊り」なので、そんなに難しいものではありません。
盆踊りはいくつかのパターンを繰り返し踊るものなので、初めての人でも何度か踊っているうちに覚えてきますよ(^-^)
郡上おどりの楽しみ方
郡上おどりの開催期間中は、郡上八幡町は町のあちこちでライトアップがされていたり屋台などが出店しています。
郡上八幡町のご当地屋台グルメと言えば、鶏肉を味噌や醤油で漬けこんで焼いた「鶏ちゃん」がおすすめ。
ご当地グルメを堪能するのも、旅の楽しみですよね。
盆踊りの途中のちょっと一休みスポットとしては「やなか水のこみち」がおすすめです。
郡上おどり開催期間中は提灯の明かりが灯って風情があり、浴衣姿の人々の涼を求めるスポットとして人気があります。
水の都、郡上八幡町の中心を流れる吉田川の川のせせらぎと、遠くに聞こえる太鼓や笛の音は、どこか懐かしい日本の夏を感じることが出来ます。
郡上おどりは、
- 古調かわさき
- かわさき三百
- 春駒
- ヤッチク
- げんげんばらばら
- 猫の子
- 甚句
- さわぎ
- まつさか
の、10曲があります。
生歌・生演奏が町中に響き渡り、老若男女問わず歌や音に酔いしれます。
囃子の一団が踊っている人たちの雰囲気を見て次に演奏する曲を決めますが、「まつさか」だけはその晩の最後と決まっています。
「夏の夜の夢を見ていたかのよう」「来年もまた来たくなる」とは徹夜踊りに参加された人たちの声。
Tシャツ、サンダル姿の人もいますが、やっぱり夏祭りと言えば浴衣に下駄が似合います。
着なれない浴衣や下駄で、踊り慣れない盆踊りを踊るのは意外と大変なことですが、浴衣をレンタルしているお店もありますので、ここは是非浴衣で徹夜踊りに参加してみてはいかがでしょうか。
知って得する郡上踊りの情報
駐車場
徹夜おどりの期間中は述べ17万人もの観光客が訪れ、大変賑わいます。
車でアクセスする方も多くコインパーキングなどはすぐに満車になってしまうため、臨時駐車場が設けられます。
徹夜踊りは夜8時からですが、早めに駐車場を確保しておくと安心出来ますね。
開催が迫ってくると、郡上おどり開催委員会より交通案内図が発行され、駐車場の場所や無料シャトルバスの降車所などが案内されます。
公共交通機関を利用される方も、長良川鉄道より早朝・深夜の臨時便がでますのでご安心ください。
絆創膏、履きなれた靴
夜通し下駄で踊り続けた足は、靴擦れならぬ下駄擦れをすることもあります。
駐車場まで歩かなければいけない方、電車に乗って帰る方は、履きなれたサンダルと絆創膏をお持ちになることをおすすめします。
踊りの最中、ちょっと邪魔になるかもしれませんが、夜通し本気で踊るのはかなりハードです。
汗をたくさんかく時期でもありますので、水分補給もしながら無理のない範囲で楽しんでくださいね。
郡上踊り・おすすめホテルや宿泊施設
郡上八幡は観光地ではありますが、そんなにたくさん宿泊施設があるわけではありません。
徹夜踊りの常連になると、かなり早い段階から宿泊施設を予約するそうです。
中でも、
- ホテル郡上八幡
- みはらや旅館
は、観光客の間でも人気の宿泊施設です。
徹夜踊りの参加する日にチェックインしておけば、車も停めておけますし、浴衣に着替えることも出来ます。
県外からお越しの方は早めにチェックしてみてくださいね。
郡上おどりの歴史
約2ヵ月間、町のどこかで盆踊りが開催されている郡上おどりの歴史は約400年前にまで遡ります。
江戸時代の郡上藩主が、士農工商の融和の為に盆踊りを奨励されたと言われていますが、他にも諸説あり定かではありません。
盆踊りは、お盆(=盂蘭盆)に戻ってきた霊を慰めるための行事です。
江戸時代までの日本では、奉公人は方向に行った先でお正月とお盆は「藪入り」というお休みが貰えました。
お盆くらいは奉公や毎日の仕事を忘れ、亡き人を弔い、身分の分け隔てなく楽しもうという人々の娯楽から生まれたものかもしれませんね。
まとめ
盆踊りは子供のころに町内のお祭りで参加しただけという思い出がある方も多いと思いますが、大人になって歴史を感じながら本気で踊る盆踊りは全く違う趣があります。
日本でここだけしか体験出来ない夏を、是非体験しにお出かけ下さいね。