カキフライを揚げる時、ウイルスのこともあるのでなるべく高温で長く火を当てておきたいですよね。
しかし、それが原因で外は黒焦げ、中は生煮えという経験をされた方多いと思います。
また、冷凍のカキフライを記載どおりの時間で揚げているにもかかわらず失敗してしまったという経験をされた方もいると思います。
ほかのフライだと多少目はつぶるけど、カキだけはちょっと…と不安になりますよね。
では、どのようにすればお店のようにうまく揚げれることができるのか、
「カキフライの揚げ時間と温度」
「カキが持つノロウイルスの予防」
「冷凍カキフライの揚げ方」
など見ていきましょう。
カキフライでノロウイルス対策となる加熱時間と温度
ノロウイルスの死滅する加熱時間と温度は、「中心部を1分間85℃以上の温度で加熱する」です。
身が縮まり、ウイルスがいる内蔵部分が固くなることで死滅したサインになります。
揚げる時は170℃の高温で4分間加熱するとウイルスが死滅しますが、この方法で揚げると外側だけ高温になり、内側まで火がとおらないことがあるため、揚げる時は140〜150℃くらいの低い温度で弱火でじっくり5分前後加熱しましょう。
そうすることで中まできちんと火がとおり、衣もキレイに揚がります。
揚げる温度も大切ですが、やはりウイルスを含んでいるカキも中にはいるため中までしっかり火がとおることも大切です。
良い牡蠣の選び方
そのほかにカキを選ぶのも重要です。
内蔵の部分が濁っているカキはあまりいい状態ではないため、内蔵の部分がプリプリしているカキを選びましょう。
また、下処理でカキを少し茹でておくのもいいでしょう。
生煮え対策にもなりますし、茹でていることで直接内蔵に火がとおっているため、高温で揚げても安心できます。
冷凍カキフライでも食中毒になるの?生煮えを防ぐ揚げ方とは?
冷凍カキフライだと大丈夫と思ってしまいがちですが、冷凍カキフライでも当たってしまうことがあります。
冷凍だとウイルスが死滅するイメージがありますが、ノロウイルスは強いウイルスであるため、冷凍で死滅するまでは難しいです。
食中毒になるのが心配な場合は、加熱済みの冷凍カキフライを選ぶことをおすすめします。
加熱済みだと表記どおりに揚げるだけなので生煮えの心配をすることなく安心して食べることができます。
下処理がなされているカキフライはいいのですが、何もされていない冷凍カキフライを揚げる時はしっかり揚げなければなりません。
冷凍カキフライも手作りカキフライ同様、生煮えを防ぐ揚げ方として、140〜150℃くらいの低温で弱火で5分前後じっくり揚げると中まで火がとおり、外はきれいに揚げることができます。
この方法以外に、火にかける前の油に冷凍カキフライをいれて揚げる方法もあります。
油ハネもしないうえ、中までゆっくり火がとおり焦げることもないためおすすめです。
カキフライの揚げ時間と温度
揚げ物は簡単そうで難しい料理法です。
とくにウイルスを持つ食べ物は揚げ方にコツが必要です。
今回紹介した揚げ方や生煮え対策をぜひご家庭で実践してみてください。
カキは「海のミルク」とも呼ばれ、とても栄養豊富な食べ物です。
「カキ=ウイルスあり」と思いがちですが、すべてのカキがウイルスを持っているとは限りません。
そのため、きちんと処理すれば安心して食べれますので、揚げ方を丁寧に行うと大丈夫ですよ。
一度当たってしまうと次も当たりそうと思ってしまいますが、そのときのコンディションにもよりますので、体調が悪いときはもちろん、疲れていたり、風邪をひいて免疫力が下がっているときなどは食べないでください。
また、小さな子供に食べさせるときも十分注意して食べさせてください。
これからの季節はカキが美味しくなりますので、カキを使った料理を楽しんでくださいね。