スーパーに柿が並ぶと、もう秋だなぁと感じます。
スーパーに売っている柿は通常甘柿ですが、ご近所の方から柿をいただいたりすると、甘柿か渋柿かわからないですよね。
食べてみなければわからなくて、渋柿を食べてしまったときのショックは隠しきれません。
食べる前に、甘柿か渋柿か、見分ける方法はあるのでしょうか。
柿の渋柿の種類。見分け方はある?
まず、柿は甘い種類と、渋い種類があると思っていませんか?
そもそも、それは間違いです。
柿は熟していないものは全部渋いのです。
元々全部渋柿で、熟していくうちに、甘くなる柿もある、ということです。
柿の種類は1000以上もあると言われていて、そのほとんどが渋柿です。
熟したときに甘くなる「完全甘柿」と呼ばれるものは20種類ほどしかないそうです。
それ以外は熟しても甘くならない「完全渋柿」と、その中間の「不完全甘柿」と「不完全渋柿」があります。
「不完全甘柿」は熟しても渋みが残ってしまう場合があります。
渋みが残るか残らないかは、種の有無によります。
これは切ってみなければ判断がつきませんが、最近は選別機にかけてから店頭に並ぶので、食べてみて渋かったということはまずないでしょう。
「不完全渋柿」は下記の見分けポイントの中で説明したいと思います。
渋柿と甘柿の見分け方のポイントは3つあります。
1.切ったとき、黒い点々があるか
柿を切ったときによく見られる黒い点々は「不溶性タンニン」という成分です。
「タンニン」は甘柿でも渋柿でも入っている成分ですが、違いは、不溶性か水溶性かという点です。
タンニンは渋みの成分なのですが、不溶性だと口に入れてもタンニンが溶け出さず、渋みを感じません。
逆に、水溶性だと口に入れたときに唾液でタンニンが溶け出して、渋みを感じるのです。
つまり、黒い点々「不溶性タンニン」がある柿は渋みが溶け出さないので、甘柿の可能性があります。
・・・なぜ、断言しないのかというと、例外があるためです。
先ほどちょっと触れましたが、柿の中には、「不完全渋柿」と呼ばれる、種の周りだけ甘くて、それ以外が渋いという柿が存在します。
その場合は、黒い点々が種の周りに現れるので、黒い点々だけでは判断できません。
2.見た目の特徴
よくスーパーに売られている柿は、上から見ると四角です。
干し柿にしている柿は先がとがっていて、どちらかというと縦長です。
柿の種類は1000以上あるといわれているので、四角いから甘柿だ!というわけではないようですが、判断材料にはなります。
3、食べてみる
一番確実です。
子供やお客さんに出す場合なんかは、念のため一口かじってみるのが安心です。
柿の甘い種類・人気の種類は?
甘柿の中でも人気があるのは、「富有柿」です。
スーパーでもよく見かけます。
種無しの品種もあり、身もやわらかいので、食べやすいです。
「次郎柿」も人気の品種ですが、富有柿に比べると、身が固めです。
柿が熟したときのやわらかい感じが苦手な人にはおすすめです。
スーパーで出回る時期として、最初に「富有柿」が出てきて、その後に「次郎柿」が出てくることが多いようです。
まとめ
私は柿が大好きです。年中いつでも食べられるわけじゃないというのが、またいいですよね。
柿は、栄養面でも優れていて免疫力を高めてくれたり、二日酔いの予防にもなります。
便秘や下痢を解消したり、むくみを取ってくれたり、美肌効果抜群で、女性にはうれしい効果がたくさんあります。
ただ、体を冷やしてしまうこともあるので、食べすぎには注意が必要です。
店頭で買える時期はとても短いですが、ぜひぜひ秋の味覚を楽しんでください。